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先日、こちらの記事で「テレビのニュースは信用するな」ということを書きました。

今回の記事では、
マスコミの報道やネット上の情報に踊らされないために、
情報リテラシーを高める方法について解説していきます。
現在、新型コロナウイルスの流行で世界中が大混乱になっておりますが、
事業者やフリーランスの人たちの多くは病気そのものよりも、
社会全体の自粛ムードによる不景気を恐れています。
さらに、
未知の病気に対する恐怖から、冷静な判断能力が失われ、
集団パニックが発生することが大きな問題となります。
先日のトイレットペーパー買い占め騒動もそうです。
ことの発端は、
以下のようなデマがTwitterで拡散されたことです。
新型コロナウイルスの発生によって、
- トイレットペーパーの原料は中国で製造されているため輸入できなくなる
- トイレットペーパーに使われる紙がマスクの転用される
このような理由でトイレットペーパーがなくなる。
その情報が本当なのかどうか、少しググれば分かりそうなものです。
実際には、
- トイレットペーパーの98%は国内で製造している
- 原材料の輸入先はアメリカ大陸である
ということからトイレットペーパーが不足する可能性はありませんでした。

しかし、Twitterで拡散されたデマによって買い占め騒動が起こり、
さらにその様子をマスコミが報道し、騒ぎが日本中に拡大しました。
まさか、学校の教科書で習った1973年のオイルショックによるトイレットペーパー買い占め騒動を自分が体験するとは思いませんでした。
オイルショックのときは、
大阪のとあるスーパーで発生した騒ぎをマスコミが大きく報道したことによって全国的に広がりました。

当時はほとんどの人にとって、情報を入手する手段がマスメディアしかなかったので、
デマに翻弄されるのはしょうがない部分があると思います。
しかし、インターネットが発達した今の時代においては
欲しい情報があればいくらでも調べられます。
たまに、
「最近はGoogleで検索しても収益目的のアフィリエイトサイトばかりが上位に表示され、正確な情報にたどり着けない」
と文句を言う人もいます。
いわゆる「ググってもカス」問題ですね。
確かに一理ありますが、昔からそういう問題はあるし、
ただ単にその人が情報を検索する能力が低いだけだと思います。
ちゃんと調べれば求めていた情報にたどり着く可能性が高いです。
今回の騒動で、ほとんどのコンビニやスーパーでトイレットペーパーの在庫がなくなり、
僕含め、多くの国民が不便な思いをしました。
集団心理というのは本当に恐ろしいものです。
デマを最初に書き込んだ人は
「名誉毀損きそん罪」「業務妨害罪」
などの罪に問われる恐れがありますし、
デマを拡散した人も損害賠償請求の対象となる恐れがあります。
ですから、真偽不明の情報の拡散には慎重になったほうが良いです。
このような騒動が起こらないように
国民一人ひとりが情報リテラシーを高めるべきですが、
そのためには以下のようなことが有効だと思います。
- 大量の情報に触れ、ものごとを多面的に見る
- 全体の数字、統計を確認する
- 発信者がどのような意図で発信しているのか探る(ポジショントーク)
- 情報発信する
それぞれ説明していきます。
1.大量の情報に触れ、ものごとを多面的に見る

一つの情報源だけに頼ってしまうと、考えが偏り、
視野が狭くなってしまいます
客観的な見方をするためには、
ものごとを様々な角度から検証することが大事です。
賛成意見だけでなく、反対意見も確認した方が良いですね。
特に、テレビのニュースだけを情報源にする、
というのは、思考が偏ってしまう可能性が高いです。
例えば、
以前、実家に帰省して親とテレビを見ていたとき、
カルロス・ゴーン逮捕のニュースがずっと流れていました。
テレビニュースでは、カルロス・ゴーンは会社を私物化して私腹を肥やした守銭奴、
みたいな批判的な報道ばかりされておりました。
ゴーン氏による日産のV字回復の功績や、
日産幹部による検察を巻き込んだクーデター的な側面があったことはほとんど報道されませんでした。
僕の両親も「ゴーンは悪人」という印象を強く持っていました。
テレビや新聞しか見ないのでそりゃそうなるわな、と思います。
ネット上では賛否両論ありましたが、
テレビなどマスメディアでは一方的な断罪、
といった印象です。
この事件の真相は分かりませんが、
情報源が一つだけだと、
その情報発信者の思惑通りになりやすいので危険だと思います。

様々なメディアから大量に情報を入手していれば、
より客観的な視点を持てます。

2.全体の数字、統計データを確認する

マスコミの報道や、SNSで拡散される情報というのは、
ものごとの一部分だけが切り取られ、クローズアップされている場合が多いです。
今回のコロナ騒動でも痛感しましたが、
多くの人は統計データをちゃんと調べようとしません。
例えば、
- 日本全体の年間の死亡者数
- 交通事故、自殺、肺炎、インフルエンザによる死亡者数
- 新型コロナウイルスによる死亡者数、退院者数
- 感染者の致死率
- 人口に対する死亡率
- 日本と外国の死亡者数の違い
- 年齢別の感染者数、死亡者数、致死率
こういったデータを自分で調べてみると驚くと思います。
マスコミがいかに断片的なデータだけを使って
人々の恐怖を煽っているか分かるはずです。
とは言っても、
僕はコロナが怖くない、と言いたいわけではありません。
客観的なデータを見て冷静に対応しましょう、ということです。
マスコミの報道によって
国民の自粛ムードが高まり、
感染拡大のスピードが抑えられて医療崩壊を防げる、
という効果はもちろんあると思います。
当然、感染予防はすべきだし、
そして、それ以上に他人に感染させないように配慮すべきです。
(特に若者は感染しても無症状の場合が多いため、知らないうちに他人に感染させてるケースがあります)
しかし、
必要以上に恐怖心を煽られて
集団パニックになるのが一番怖いのです。
関東大震災のときの朝鮮人虐殺事件や、ペスト流行のときの魔女狩りなど、
歴史上、天災そのものだけでなく、人災によって多くの悲劇が引き起こされています。
人間は、正体の分からない未知のものに対してより強い恐怖を感じます。
逆に、恐ろしい病気であっても、
知っているものに対してはそれほど恐怖を感じません。
例えば、インフルエンザにかかると、
高齢者や、体が弱っている人は死に至ることも多々あります。
実際、2018年には日本でのインフルエンザによって3,000人以上が死亡しています。
他の死因では、
2019年の日本での交通事故による死亡者数は3,215人です。(ちなみに、最も多かった1970年には1万6千人以上が死亡しています)
2019年の日本での自殺による死亡者数は約2万人。
さらに、日本では毎年、肺炎によって約10万人が死亡しています。
一方、日本における新型コロナウイルスによる死者数は148人です。(4月17日時点)
新型コロナウイルス以外の死因に対して、
コロナと同じくらい多くの人が恐怖を感じているでしょうか?
もちろん、今回のコロナによる死亡者数は毎日増え続けていますし、
検査されていないだけで、実際にはより多くのコロナによる死亡者数がいるかもしれないので、数字を単純に比較することはできません。
しかし、これらの数字を調べることで、
コロナの被害の大きさを客観的に把握しやすくなります。
そして、数字に限らず、事実(ファクト)と意見(オピニオン)を区別して考えることが大事です。
マスコミの情報というのは、客観的な事実ではなく意見の方が多いわけで、
特にワイドショーなんかはそうですね。
テレビのコメンテーターや、
SNSで過剰に煽っているインフルエンサーの意見を鵜呑みにしないようにしましょう。
3.発信者の意図を探る

趣味でTwitterをやってて、
思いつきで深く考えずにツイートしているのであれば、
その人の本音がそのまま反映されているでしょうが、
たくさんのフォロワーを抱えるインフルエンサーや、
マスコミは色んな思惑があって情報を発信しています。
テレビ局は基本的にはスポンサー企業からの広告費(CMなど)によって利益を上げています。
スポンサー企業から多くお金を出してもらうためには
視聴率を上げなければいけません。
なぜテレビが過剰に恐怖を煽るのかというと、
視聴率が上がるからです。
新聞や週刊誌も大きなニュースがあったほうが発行部数が伸びます。
マスコミにとってニュースというのは商品です。
ずーっと平和で、大きなニュースがなければマスコミは儲かりません。
そして、
良いニュースよりも悪いニュースの方が数字が取れます。
(視聴率が上がる。発行部数が伸びる。)
人は、プラスの感情よりもマイナスの感情、
つまり、
喜びよりも恐怖の方が反応しやすいからです。
人々に恐怖心を植え付けるために
コピーライティングの技術も面白いほどに使われてます。
参考:『現代広告の心理技術101』(僕がいつもおすすめしている書籍です)
一般の情報発信者、インフルエンサーも同様に
フォロワーやアクセスを増やすために
様々な手段を使います。
情報発信者にはそれぞれ立場(ポジション)があります。
ポジショントークがまったくない
情報発信というのはありえません。
発信者に有利になるように情報発信がなされます。
そういった事情があるということを踏まえた上で
情報を受け取ると冷静に対応しやすいです。
4.情報発信する

情報リテラシーを高めるためには、
自分が情報発信者になることもとても役立ちます。
自分が発信者の立場に立つことによって
他の情報発信者の意図を理解しやすくなるからです。
受け取った情報にポジショントークが含まれているかどうか
見極めやすくなる、ということですね。
以前、あるお客さんから相談を受けたときのことですが、
「とある有名な男性向け恋愛教材を参考にしようと思ったが、
教材購入者の女性が『あまり参考にならなかった』と批判レビューを書いているサイトがあるのでその教材を参考にできない」
と言っていました。
これを聞いて僕は驚きました。
なんでそんな胡散臭いアフィリエイトサイトの内容を信用するのかと笑
僕もそのサイトを見たことがありますが、
記事の中で、その恋愛教材の批判レビューを書いて、
別の恋愛教材を購入するように誘導されていました。
これはアフィリエイターがよく使うテクニックです。
・そもそも、なんで男性向けの恋愛教材を女性が大量に購入しているのか?
・しかも、それをわざわざブログ記事で詳細にレビューするのか?
・本当に女性が書いているのだろうか?
このような疑問を持つべきです。
僕はもう6年以上、情報発信を続けているので
普通の人よりは情報発信者(サイト運営者)の意図が理解できます。
だから僕は、日頃から自分でも情報発信をしましょう、と啓蒙しています。
こちらの記事でも、情報弱者から抜け出すためには情報発信者になることが役立つと説明しています。

以上、今回の記事では情報リテラシーを高める方法について説明しました。
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没错
こんばんわ
ランキングから来ました
その情報は本当か?という疑いの目は必要ですね
コメントありがとうございます!
その通りですね。